切なくつらい
2019年1月10日、私は「NGT48劇場三周年記念スペシャル」公演 ~石の上にも三年!私達はここからなのだ~を観に新潟へ向かった。
この公演に行けることが決まったのが1月7日の19時頃、新年の1月3日にTOKYO IDOL PROJECT × @JAM ニューイヤープレミアムパーティー2019で観たNGT48のステージが最高で「2019年もNGT48で行く」、そう思い勢いで申し込みをした所運良く当選、「わ!当たった!!めちゃくちゃ楽しみだな~」と当時は呑気に思ってた。
そしてその当選通知を受け取った翌日に山口真帆さんのSHOWROOM配信があった。運営によってBANされ、数分しか配信されなかったがその余りにも衝撃的な内容に動揺を隠しきれなかった。その翌日1/9の朝彼女がTwitterで告発した暴行被害、同じグループのメンバーが加担していたと言うその内容を初めは信じることが出来なかった。(正確にはしたくなかった)
何度もこの公演に行こうか行かまいか悩んだ。でも、もしかしたら劇場で真実が分かるかもしれない、今村支配人を始めとした運営サイドから何かしらの発言があるかもしれない(逆に無いことは無いと思っていた)、そう思い新潟へ高速バスに6時間半程揺られて向かった。
一体劇場はどんな雰囲気なんだろうか、と想像しながらラブラ2の4階に着くと意外にも普段とあまり変わらず(人は多かったですが)見慣れた景色が広がっていた。(ちなみに漂う"異臭"もいつも通りでした)
受付を済ませロビーに向かう。黒板は新春公演から変わっていない様だった。
ビンゴ抽選を待つため人がかなり詰め込まれたロビー(これには慣れたので大丈夫です)で列に並んでいると、「よく分からない委員」の「よく分からない委員長」が「これからのグループを後押しするためにもアンコールでは"NGT48"コールをお願いします!」「練習してみましょう!」と言った。
良くわからない委員長「NGT~!!」
オタク達「48~!!!」(想像の数倍響き渡る声)
この空間がしんど過ぎて帰ろうかと少し思ったがそこは耐えビンゴ抽選、正直何巡でも良かったが運良く9巡(個人的には良い方です)で中に入れ、たまたま空いていた下手の前から3列目に座った。
開演5分前にこれまたいつもと変わらないチャイムが流れ、加藤美南さんが何事もなかったかのように影アナを行い、オタクもいつも通り頭が悪そうな返事をしていた。
そしてovertureが流れ公演がスタート。
以下セットリスト
M00.overture
M01.PARTYが始まるよ (1期生&柏木由紀)
M02.初日 (1期生&柏木由紀)
M03.誇りの丘 (チームNⅢ)
M04.逆上がり (チームG)
M05.NGT48 ※ドラ3&2期生登場
MC (本日の意気込み)
M06.スカート、ひらり (中村歩加・本間日陽・高倉萌香・中井りか・加藤美南)
M09.残酷な雨 (荻野由佳・奈良未遥)
M11.あなたとクリスマスイブ (佐藤杏樹・山崎美里衣)
M12.鏡の中のジャンヌ・ダルク (中村歩加・日下部愛菜・西村菜那子・長谷川玲奈・村雲颯香)
MC (加藤美南・山田野絵・中井りか・本間日陽・小熊倫実・藤崎未夢・川越紗彩・曽我部優芽)
M13.下の名で呼べたのは… (中村歩加・奈良未遥・西村菜那子・角ゆりあ・清司麗菜・日下部愛菜)
M14.今日は負けでもいい (研究生=ドラフト3期生&2期生)
M15.ドローンジェラシー (2ki)
M16.ナニカガイル (チームG)
M17.転がる石になれ (チームNⅢ)
MC (小越春花・小見山沙空・渡邉歩咲・真下華穂・佐藤海里・奈良未遥・中村歩加・角ゆりあ・日下部愛菜)
M18.青春時計
M19.世界はどこまで青空なのか?
M20.春はどこから来るのか?
M21.世界の人へ
M22.桜の花びらたち
EN01.心に太陽 (チームNⅢ)
MC (チームNⅢ)
EN02.カーテンの柄(チームG)
EN03.LOVE修行
EN04.みどりと森の運動公園
EN05.Maxとき315号
overture明けM1から憤りを感じた。PARTY?始めないでください。どう考えてもそんな状況じゃないでしょ。M3.誇りの丘で荻野由佳さんが「無事3周年迎えられました~」(ニュアンス)と煽りで言っていたが、どこが"無事"なのか。
オタク達のコールはいつも通り、人それぞれ考えがあるとは思うがそんな気分でもなく只々公演が進んでいくのを眺めていた。
この公演は出演メンバーが発表されていなかったが、序盤見たところ菅原りこさんと山口真帆さんがいなかった(太野彩香さんは途中でいなくなった)。
それはそうだよなと思っていた所、M8.てもでもの涙で柏木由紀さんと共に山口真帆さんが登場、曲が終わり少し間をおいてからマイクをスタンドから外し話し始めた。
「先日もお伝えした通り、私にも守りたいものがあったから、このような形で、皆さまに伝えることになってしまったことも……お世話になっている方々たちにも迷惑を掛けることになってしまったこと、本当に申し訳なく思っております」と謝罪をし頭を下げた。
どうして彼女が謝罪をしたのか、しなければならなかったのか。彼女は被害者であってどう考えても謝る必要はない。彼女を表舞台に立たせる前に運営側がやるべきことがあったのではないだろうか。
NGT48の元キャプテンである北原里英さんがTwitterにて語っていたことに完全に同意です。
この公演、今回の事件が無かったらめちゃくちゃ楽しかっただろうし、実際山口真帆さんのことを抜きにしたら(そんなことは出来ないのですが)、清司麗菜さん、小熊倫実さん、角ゆりあさんの3人によるM10.天使のしっぽや、昨年のTDCコンでも披露して個人的に印象に残っていた中村歩加さんセンターのM12.鏡の中のジャンヌ・ダルクなどNGT48の「パジャマドライブ」公演に入る事が叶わなかった分惹かれる曲も多くあった。
そのまま公演は進み、M22.桜の花びらたちで本編終了。その後会場には練習した通りの「NGT〜」「48〜」のコールが鳴り響いていた。
そしてアンコールが始まる。1.2曲目はそれぞれのチーム曲を披露し、3曲目に"LOVE 修行"が奈良未遥さんセンターで披露された。推しメンである奈良未遥さんの歌うこの曲に私はかなりの思い入れがある。イントロが流れアウトロまでの数分間、奈良未遥さんを応援してきた中で参加した様々なイベントや、握手会での会話が走馬灯の様に流れ彼女に対して抱いていた感情が込み上げて涙が止まらなくなった。どうして、どうしてこんな事になってしまったのか。
私はもうNGT48の事を熱心に追いかける事はないだろう。
「今回の事件に彼女は関わっていないから良いじゃないか!」という人がいるかもしれない。それでも私はもうこのグループを応援する事はないし、出来ない。
まさかこんな終わり方になるとは。
"何も始まらなければ傷つくこともなかった"
ってことですかね。
追記
先月末から通い始めた地下アイドルの推しメンも1/10に契約違反による脱退が決まったため、これで全部終わりです。ありがとうございました。